自分はまともな人間ですらないと決める

中島康晴

IMG_3373画用紙を切るぞ!というところ

時間に区切りがない。
できる男は仕事とプライベートを分けることができるという。
ちきしょう、ぼくはやっぱり仕事ができる男ではないんだ。
のぞむところだ、深夜まで狂ってやろう。
そもそもぼくはプライベートなんかいらない。

珈琲豆を挽いて、旨い一杯を淹れたら
深く息を吐いて頭を空っぽに。
そして、自分がデザイナーなどではないと決める。
(あくまでも自分で勝手に決める)

何かを開くのはいつもこんな気持ち。
自分は最初からまともな人間ですらないと、決めてみたことありますか?

矛盾するようだけど、自分の力を信じて踏み出すために
とてもおススメの方法ですよ。

勘違いをして、その気になり、今日に至っています。

中島康晴

お仕事中の画面お仕事中の画面です。ノッてます。

制作は深夜のほうが集中できる。気持ちの問題でしょうか。
お客さんの理念や思想を、ちゃんと伝わるように伝え方を整える。それがデザイナーの仕事内容なんですが、本当に難しくも面白い仕事…。

なんちゃって、なーんちゃって!

言うまでもなく、ぼくがデザインのお仕事ができるようになったのは、デザインという仕事の素晴らしさがうんぬんとか、そんなことは良く分からなくて、単に画をつくるのが好きだったからです。
「あれ、おれって素敵なの作れちゃうじゃん。」と勘違いをして、その気になり、今日に至っています。

「自分は良いやつ作れる!」と思っている。
でも、実際には毎日スランプみたいなもんで、ウンウン言ってる。
ふなー!っとなったときに、ふとアイディアが出る程度。
本当にぼくはそんなもんです。

でも、心が苦しいと思ったことは一度もない。朝起きると、今すぐやりたい、と思ってるんです。そういうことって人生において信じるに値することですよね。コテンパンにされても、立ち向かう気持ちになれる。

どんな仕事でも楽しいかと聞かれたらよく分からないと思うんですが、その仕事にひたすら向かい続けることが苦痛でなくて、「おれはやれる!」と思ってる人は、向いてるんでしょうね。さぁ頑張るぞ!

猫が見守る…猫が見守る中、描きます

こんばんわ。こんばんわ。居間です。

ぼくは絵を描くことが好きなんですが、イラストレーターではありません。

ぼくはイラストレーターという職業の方を本当にすごいと思っています。きっとぼくは、毎日机に向かえるほどは絵が好きではなかったのかもしれません。最近よく思います。

話変わりますが、今週末に神楽坂のアートスクウェアというイベントに参加します。あたたかいイベントらしいので楽しみです。新作の顔出しパネルかついで行ってきます。

なかじま制作という事務所名に込めた意味

中島康晴

隣は市谷小学校隣りには市谷小学校

塗料の重ね塗り塗料の重ね塗り

作れる限りは、何でも自分で作りたい。

ぼくは、木材を切って、組み合わせて、とか、そういったことがしたいんです。(それがどうお金になるのかという話は、ここではおいておいて)
「なかじま制作」という事務所名は、デザイン事務所的な業務以前に、そもそもの「作る」ことに焦点をあててついた名前です。ちなみに「制作」と「製作」は違います。

製作には「品物を作る」という意味があり、
制作には「作品を作る」という意味があるのです。

従って、「なかじま制作は、作品をつくるための事務所」だということになります。

作品を作ることと、仕事をすること

ぼくは、独立した2012年まで、ただぼんやりと「作品をつくる」ということを自分の中の主題にしていました。もし生きるのに「目的」が必要だとして(当時は思っていたような)、それが作品つくりなら、いつまでもやる気を出せるんじゃないか、なんて思っていたのです。

幸いに趣味がグラデーションのように自然と仕事になっていき、今でも作ることを続けられています。

パネルを解体するパネルを解体する

作業場に入り込んだボンド作業場に入り込んだボンド

ものを作ることが好きだし、作ることはかっこいいことだと思っています。
その作品で、ぼくは自分を驚かしてみたい。そして、ついでに自分の仕事としてそれを実現したい。

事務所として仕事でつくるものなんだから、当然、ぼくの(ぼくだけに帰属する)ものなんか作れるものではありません。
つくる作品は発注主との「共同作品」になります。共同作品も同じ。作り終わったあと、良い気持ちで、それはどんな仕事でも同じだと思います。

誤解を恐れずに言えば、「作品」を作るということは、ちゃんと「ぼくがぼく自身であること」を、するということです。発注主と、ぼくが、お互いにちゃんと自分自身であれば、きっと作品はできる。そういう仕事を目指しています。

子供たちは叫び先生は怒る

中島涼子

IMG_2712ボンドとヒビの後ろ頭

なかじま制作の裏手は小学校です。
窓からは学校のプールが一望できるので、変質者と思われない程度に眺めるのが、夏の楽しみになっています。
シーズン真っ盛りには、一日中子どもたちの声が響いていて、夕方になるとようやく静かになり、ほっとしたりもします。

驚くべきは、毎日毎日、必ず先生に怒られているということ。
プールの授業でテンションがあがった小学生たちは、叫ぶ。先生は怒る。
夏のなかじま制作では、これがBGMになっています。

本気で怒られること、本気で怒ること。
今ではもう、なかなかできない事ですが、
それはもう、すごいエネルギ-を感じます。

やっぱり、先生というのはえらいなぁと思いつつ
怒られてピリッとした緊張感のある沈黙を背中に感じながら
なんとなく黙々と仕事をしてしまう。

私たちはもう、できれば怒られたくないのです。
だからというわけではありませんが、一生懸命お仕事を
したいと思います。

赤城神社の例大祭で獅子舞に頭を噛んでもらった。

中島康晴

IMG_3111獅子舞の順番待ち中

事務所から10分ほど歩くと神楽坂に着く。
先週末の土日は、散歩がてら赤城神社の例大祭へ行ってきた。

いつもは閉じている舞台に、獅子舞が出ていた。一通り踊りが終わると
獅子は人だかりへと降りてきて、見物客の頭のところで「パクパク」と噛む真似をしてくれた。
これでぼくらは今年も無病息災、また頑張るぞ。

風邪気味の体で、なんとなく神楽坂下のほうまで歩いて
昼飯を食べた。

IMG_3112社のほうへ担ぎ込まれる神輿

 

いつか神輿を担ぎたいな。
この町で一番最初に好きになったのはこの赤城神社だった。
そのあと、派生するように好きなものが増えていった。

これから少しずつでも町に根ざした活動を増やしていきたいと思っている。
実は、来月、なかじま制作として、神楽坂のあるイベントに参加させてもらうことが決まった。

また改めてお知らせします。

 

3年目のスタートにホームページをリニューアルしました。

中島康晴

mainvisualなかじま制作のいつもの仕事風景

なかじま制作のWebをリニューアル…、というか、ほとんど新規開設したというのが実状ですが、まずは最初のご挨拶です。

2014年7月15日に、なかじま制作は2周年を迎えました。

全てが手探りで、ひとりでただただ制作に没頭した1年目。
結婚をして、夫婦2人で制作をはじめた2年目。
正直なことを言うと、事務所の理念や方針というものを、今までしっかりと掲げていませんでした。

その一方で、デザインを作るときは、ご依頼いただいた方や会社の、
”人となりや理念、方針をしっかりと伝える” ということこそが、デザインの力で実現するべきことだと思っていました。

だからこそ、理念や方針の定まっていない、なかじま制作のWebを作ろうとしても、何をどう作っていいのかが分からなくて、2周年を迎えても、どうにも準備が進まなかったのです。

なかじま制作の理念を決めたこと

この2年間の仕事を振り返って、嬉しいこととして思い出すのは
何よりもお客さんの喜ぶ声を聴けたときです。
自分の作ったもので喜んでもらえるのは本当に最高です。

「とても気に入っています。」「ホームページを人に見せるのが楽しみです。」
そんな声を聞くと、作品つくりをしていた頃を思い出します。

ぼくはこの仕事を続けていこうと考える前、「絵を描いて、作品を作って生きていくんだ」と思っていました。好きな作品が仕上がると、何ともいえない満足感で満たされ、一歩一歩自由になっていくような感じがしていました。

いえ、正確に言えば、本当に自由になっていたのです。
自由とは、物理的な拘束が解けることではありません。
人は「好きなものが増えると、自由になる」んだと、当時よく考えていました。

この仕事がメインの生活になり、最近のぼくはあの頃のことを昔のことにして、すっかり忘れていたのですが、大切なことは何も変わっていません。

たくさんの選択肢の中から、自分の進むべき好きなものごとを選ぶことができる。
それは「自由」という能力であり、所有物です。だから、しっかりと言葉にすることで強くなる思いとして、ぼくはこの理念を掲げたいと思います。

「好きなものができると、人は自由になる。」

3年目からのなかじま制作は、これよりももっと、作品をつくることで、人を自由にします。今後とも、よろしくお願いいたします。

中島 康晴
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合同会社うとね代表の中島康晴の個人ブログ。仕事のことも仕事以外のこともアウトプットする場所です。デザイナー/フロントエンドエンジニア。3児の父。

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