近い未来を思う人と、遠い未来を思う人
人生を「自分の思い描く方向に向かって真っ直ぐに進む」ために、最も大切なことは何でしょうか。
ぼくが考える、とても大切だけど見落とされがちなことは「自分で思い描くこと」です。
この「自分で思い描くこと」は、そういう習慣がないとできません。
育った環境や、生まれ持った気質次第で、これができる人とできない人がいます。
さらに、この「自分で思い描くこと」は以下の2種類に分けることができます。
- 「短期的な未来のことを思い描くこと」
- 「長期的な未来のことを思い描くこと」
短期的な未来とは、今日や明日何をするかのような近い未来について思い描く力です。
対して、長期的な未来は、1年後どうなりたいとか、将来的には○○になりたい、といった種類の、
現在から少し距離のある未来を思い描く力です。
短期的な未来について興味がある人間は、「今」を積み重ねていけばおのずと「自分にとって望ましい未来」が訪れるはずだという信念を持っています。「今」の短期的な目的を消費し続けるこのような人は、快楽主義者と言えるかもしれません。
対して、長期的な未来について興味がある人間は、「自身の思い描く未来」から逆算して「今」をどのように過ごすべきかを決定します。こういった人の行動は禁欲主義的に見えることもありますが、大きな目的のために踏破すべき段階を踏み進めていることで得られる充実感から、やはり快楽を感じています。
前者は偏った能力を身に付けるのに適した思考方法であり、職人や技術者には刹那にのめりこむこういった気質が合っているように思えます。
後者はバランス良く広く物事を俯瞰する能力を身につけるのに適した思考方法であり、経営やマネジメントに必要な気質であると思えます。
ぼくは前者のタイプです。
ぼくは、「今日やりたいことと」か、「今、身につけたい能力」について常にフォーカスしている人間です。そしてその主たるモチベーションは快楽です。「できるようになること」それ自体から得られる快楽に突き動かされ、技能を習得し自らに蓄積してきました。そして、その結果として自らが処理可能な仕事を増やしていき、幸運なことにお仕事に恵まれてきました。
今、アルバイトを募集していますが、できれば前者の人が応募してくださると嬉しいなと思っています。話しが合いそうだから 笑。というのは冗談で、今のなかじま制作は、単純にお仕事を処理できるパワーを欲しています。単純に実務力をつけたいんです。
いつか、後者のタイプの人がぼくの上司になってくれたらいいのにな。という淡い願いを持って、今日もお仕事頑張っています。