イスラムという言葉から浮かぶこと。

文章:中島康晴

「旅なんが嫌いだ」と、各方面で散々公言しておきながら
ぼくは何だかんだで楽しんでスペインへ新婚旅行へ行ってきました。
その間、なかじま制作としては、完全に制作がストップしてしまい
関係者各位にはご迷惑をおかけしました。

今は、カタール、ドーハの空港で8時間弱程の待ち時間があって、空港で一晩越しています。
ちなみに海外旅行をしてみて、はじめて公共施設や店舗で利用できるFree Wifi のありがたさを知りました。
見知らぬ国で本当に困ったときに、インターネットに接続して情報を得ることができる。

スペインは、イスラムの文化が作った美しいものがたくさんあって、そこがすごく気に入りました。
イスラームについては、大学時代に何冊か本を買って読んだ程度の知識しかありませんでしたが
この旅でイスラム式モスクや、その生活が生み出す美しさに触れて、今までとはまた違った印象を持ちました。

装飾についてだけ言えば、キリスト教と違って、偶像(人の形)が飾りに一切使われないことが大きな特徴で
緻密な彫刻や質素な色彩が、日本人の感性には違和感なく馴染むはずだと思いました。
そもそも、神様に具体的な形がないほうが神性が高まるのは、日本の神さまと同じ。
祈りには、具体的な祈る対象がないほうが良いと、ぼくは常々感じていました。

そんなこんなで、今、イスラムという言葉を聞いたり見たりして、ぼくが思い浮かべるのは
質素でありながら荘厳で美しい建築物と、穏やかな白い町並みとオレンジの木です。

中東関連のニュースを頻繁に目にしますが、
今回のことで日本のイスラム教徒の人たちが、いわれのない嫌がらせを受けたりするのは
本当に最悪で、こんなに下品でかっこ悪いことはないと思います。
もちろん、世界中のイスラム教徒の人に対しても。

人間は偏見に満ちているので、争いが起こります。
ぼくも自分で理解しているだけでも、おぞましい偏見をたくさん抱えています。
思うに人間は、ある物事について「これは偏見だ。」と理解することができたとしても、
その偏見をすぐに無くせるほどには賢くない。

そんなことをドーハの空港で考えています。

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